MBコンシェルのSです。
長い長い梅雨が空け、とろけそうな暑さの毎日が続いていますが
皆さん体調は大丈夫ですか?

自分自身も昨年山梨に引っ越して来て、1年と少し経過しました。
地方で働く事や、とりまく環境について色々考える日が多くなりもします。

そんな中同じような感覚で、色々な観点から記事を書かれている方もいらっしゃいます。
自分も考える所は多いので、そんな東京と地方のビジネス感覚の違いをまとめてみました。

隙間時間や自宅、休日の過ごし方

地方は仕事のオン・オフがハッキリしています。
これはとても良い事です。
しかしハッキリしすぎていて仕事への向上心がとても低いです。
新しいことを覚える、刺激を得るといった行動に消極的です。

東京では隙間時間さえあればビジネス書籍を読んだり資格試験の勉強をしたり
休みの日は仕事が終わった後はセミナーや勉強会に参加したりします。
地方は勤務時間外に仕事に関することはしないといった感じです。
これでは格差はますます開く一方。
仕事に対する個人のスキルアップのモチベーション、向上心が全く違います。
個人のスキルがUPすれば会社の業績もよくなり
収入も雇用も増え、地方の産業はよくなるはずですが、非常にもったいないです。

また地方は独自のカレンダーを採用しており週休二日制のところもありますが、月に2回ほど土曜日出勤があったりします。産業カレンダーとか会社カレンダーと呼ばれています。

慣れ合いとスキル

地方ではその人自身の持つスキルや過去の実績はあまり評価されません。
それよりも、どれだけ多くの人に名前と顔を知ってもらっているかが重要になります。
そのため仕事に全く関係のない飲み会への出席などが必要になってきます。
スキルがあっても知られていなければ存在しないのと同義です。
また地方では、この人に知ってもらってること、人との付き合い、慣れ合いを「人脈」を呼びます。
東京でいう「人脈」とは意味が異なります。

上下関係と対等な関係

東京では仕事は常に対等な関係でした。
例え、それが外注であったとしても、社内で足りないリソースなど解決できない部分を
他社(他者)にアウトソーシングすることによって補うというWin-Winの関係を築いています。
仕事の発注側も受注側も対等な関係で接しています。
ですので仕事を請けた側が発注者に意見することも珍しくありません。

地方では仕事は「あげる」「もらう」です。
もちろん「あげる」側が上位にたち、仕事には上下関係ができます。
そして貸し・借りができます。
いつも「お金を払う側が偉い」という誤解が付きまといます。

事業形態

東京では法人・個人事業主、関係なく取引をします。
スキルを重視するのですからスキルのなければいくら法人でも相手にされません
スキルがあれば個人でも評価されます。

地方では個人事業主より法人のほうが上という考え方が根強いです。
また地方では株式会社は一般的ですが、合同会社というのはあまり知られていません。

なわばり意識

なわばり意識や組織・団体の結束力が地方では強いです。
同業種の先輩企業より目立つことはできない、とか、独自にイベントをするのが難しいなどの現状があります。
またどこに所属するかも重要になったり、所属することによる負担も大きかったりします。
活動に制約が出てきたりします。

服装

基本的にビジネスマンはスーツですが、Webのようなクリエイティブ職は私服のケースが多いです。
クリエイティブ職でも営業の方はもちろんスーツですが
現場のディレクターなどは私服で仕事をすることがほとんどです。
これは打ち合わせでも私服で行います。

地方ではどんな仕事であれスーツが基本です。

定時と残業

残業が素晴らしいわけではありません。
残業がない方がより優れていると言えるでしょう。
ですが、東京では21時や22時、ときには終電や徹夜ということも珍しくありません。
地方はわりと定時で帰れます。

これらは全ての地方の企業や会社に当てはまるとは言い切れません。
地方は都市部に比べて10年程度、仕事のやり方が遅れている、
言い方を変えると10年前と変化がないといった状態です。

少し俯瞰的に見るとこれが地方の現状であり、現実なのかとも思います。